2015年04月11日

英語のシャワー (86) シリコンバレーの起業家たち


 『シリコンバレーの起業家たち』 シリーズですが、最後に、2005年夏、スタンフォード大学の卒業生向けにスティーブ・ジョブズがした名スピーチを紹介します。

 “Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.
Don’t be trapped by dogma – which is living with the results of other people’s thinking.

 Don’t let the noise of other’s opinions drown out your own innervoice.
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.

 They somehow already know what you truly want to become.
Everything else is secondary.”
– Steve Jobs

“君たちの時間は限られている。
その時間を、誰か他の人生を生きることで無駄遣いしてはいけない。
ドグマにとらわれてはいけない。

 それでは他人の思考の結果とともに生きることになる。
他人の意見の雑音で、自分の内なる声をかき消してはいけない。
最も重要なことは、君たちの心や直感に従う勇気を持つことだ。

 心や直感は、君たちが本当になりたいものが何なのかを、もうとうの昔にしっているものだ。
だからそれ以外のことは全て二の次でいい。”
 − スティーブ・ジョブズ

 “The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle.
 
 As with all matters of the heart, you will know when you find it. And, like any great relationship, it just gets better and better as the years roll on. So keep looking until you find it. Don’t settle.”
− Steve Jobs

“偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ。
まだ見つかっていないなら探し続けろ。落ち着いちゃいけない。

 まさに恋愛と同じで、見つかればすぐにそれと分かる。
そして素晴らしい人間関係と同じで、年を重ねるごとにもっと良くなる。
だから見つかるまで探し続けろ。探すのをやめてはいけない。”


 この言葉にはジョブズの人生観がよく出ています。
ジョブズの人生は決して順風満帆ではなかった。
自ら創業したアップル社を取締役会で追放され、失意の日々を送ったこともあった。

 そんな仕事上の挫折も経験し尽くして、ちょうど50歳になったばかりのジョブズの人生についての名言です。

 同じスピーチの中で、ジョブズはすい臓がんを告知され、 「長くてもあと3か月から6か月の命なので、死の準備をせよ」 と告知されたことも話しています。子供に話しておくべきことがあれば早いうちに話せ、とも言われたそうです。

 そんな極限状態から彼は手術の成功によって一度は生還しました。これらの言葉は、ジョブズが死と向かい合った生々しい経験から出てきた言葉です。

 この2つの英文は、丸暗記してしまっても良いくらいです。そこから皆さんが必ずしや人生において得る意味があると思います。  

 【 引用: ウェブ時代 5つの定理】


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2015年03月02日

英語のシャワー (84) シリコンバレーの起業家たち

 「ブログを読んでいるだけで自然と英語力が身に付いた!」と言われるようにこのコーナーを充実させていきます。連載記事はカテゴリー欄より通してご覧になれます。

 日本語文を読んでから英文を読んで下さい。
 本気で上達を考えている人は、英文を5回読んで暗記して下さい。外国人並みの表現力が身に付くからです。

 “Great programmers are sometimes said to be indifferent to money. This isn’t quite true. It is true that all they really care about is doing interesting work.

 But if you make enough money, you get to work on whatever you want, and for that reason hackers are attracted by the idea of making really large amounts of money. ”
– Paul Graham



 「 偉大なプログラマーは金に関心がない、と言われることがある。これは必ずしも正しくない。ハッカーたちが本当に大切にしているのは、面白い仕事をすることだ。でも、十分な金を稼げば、それからはやりたい仕事ができる。そしてこの理由から、ハッカーは莫大な金を稼ぐことに惹かれる。」

 − ポール・グレアム、米国のLispプログラマーでエッセイスト
 
 シリコンバレーでは、ハッカー(技術オタク)の価値が昔から正しく理解されていて、そのことが地域の競争優位の源泉となってきました。個人の頭の中から価値を創出できるハッカーと、少人数で難題に挑戦して全力疾走するベンチャーとの親和性はものすごく高いからです。

 インテル、アップル、グーグルなどベンチャーから急成長した巨大企業は、大企業になってもハッカーの価値を尊重し、経営戦略に反映しています。たとえばインテルでは、ハッカータイプの超一流技術者を、Achiever (アチーバー) と呼んで厚遇し、自由な環境を与えて、成果に応じてフェローにまで昇格させる人事制度なども用意しています。

 お金とやりがい。これがハッカーとベンチャーをつなぐ論理です。「好きなことをする」 「やりたいことをして暮らす」自由を得るために、人生のある時期にベンチャー創造に関わって成功し、経済的自由を勝ち取れば、あとは一生、自分がつくりたいモノをつくりながら自由に生きていく権利を得る、という考え方なのです。

 90年代以降は、ハッカーにとって、ベンチャー以外に活躍の場が広がりました。オープンソースの世界です。オープンソースとは、あるソフトウェアのソースコードをネット上に無償で公開し、世界中の不特定多数の開発者が自由に参加できる環境を用意することで、そのソフトウェアをさらに開発していく方式のことです。

 すべての情報はネット上でオープンにされ、世界中の誰もが新しいソフトウェアの開発に参加できる環境が生まれたのです。オープンソースの世界には 「Result-oriented Meritocracy (結果志向型実力主義) 」 が貫かれています。

 難題を解決して「動く良いコード」をたくさん書いたハッカーが無条件に尊敬されます。大学名も会社名も全く関係なく、プロジェクトにおいて素晴らしい結果を示した人が賞賛され、敬意を払われる存在になっていく。

 ハッカー集団においては、誰かが書いたコードの良し悪し、プログラミング能力のレベルは完全に見抜かれ、理解されてしまいます。コードの素晴らしさのみで、互いの序列は決まる。自分を理解してくれる周囲のハッカーによって評価され賞賛されることを何よりの喜びとします。

  金銭的動機のないオープンソースの開発者たちはもちろん、シリコンバレーのハッカーたちのコミュニティでも、内発的な動機づけをとても重視します。

 優れたものが生まれるときのモチベーションは、報酬ではなく、自分がやりたいと思うことを思い切りやり、その意味を理解する仲間がきちんと賞賛してくれることにあるという考え方です。

 そしてこういう世界は、とにかく没頭している度合の深い人が勝つ。

 またハッカーたちは、多かれ少なかれ皆、カウンターカルチャー的な気分を内包しています。テクノロジーでできることははっきりと彼らの目には見える。でも現実はそうなっていないことが多い。当然、社会への潜在的な不満足感が生まれますから、自分たちの手を動かして新しいものをつくり出そうとするのです。

  ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 “At heart, I’m a techie nerd. I love science because it’s a huge multiplier of resources. You need the right policy. You need the right market environment.
But the one thing that multiplies resources by a factor of 10 is science.

It has the potential to do something not 10 percent better or 20 percent better but 100 times better, and that power is what’s so exciting to me. “

– Vinod Khosla

“私は根っからのテクノロジー・オタクだ。そして科学を愛する。
科学はリソースを何乗にも膨らませるから。正しい方針と正しい市場環境は必要だ。
でもケタ違いにリソースを膨らませるのは科学だけ。
科学は、何かを10%や20%良くするのではなく、100倍良くする可能性を秘めている。私はその力に興奮を覚える。”
 − ビノッド・コースラ、サンマイクロシステムズの共同設立者、ベンチャーキャピタリスト

 「私は根っからのテクノロジー・オタクだ」 と宣言するビノッド・コースラは、サン・マイクロシステムズの共同創業者の一人で、サンの創業期にCEOを務めました。現在は自己資金を投じて設立したコースラ・ベンチャーズというベンチャーキャピタルで、ITおよび代替エネルギー関連のベンチャー投資活動をしています。

 シリコンバレーでは彼のように、アントレプレナーとして成功した技術者が投資家として活躍しているケースも非常に多く、コースラのような人は、いくつになっても科学を愛し、「技術者の眼」 で世界を見続けて投資します。

 “ I don’t think of myself as a business person. I never have. I mean, I know how to do that part; I know how to handle it. But I’ve never enjoyed it. I love technologies. I love the future. I love thinking about solutions. Then once I believe them, I love to evangelize.”
- Vinod Khosla

“私は自分のことをビジネスパーソンだとは思っていない。一度もそう思ったことがない。ビジネスのやり方は知っているけれど、一度も楽しんだことはない。
私はテクノロジーを愛する。未来を愛する。
解決策を考えることを愛する。そしてその解決策を信じるに至ったら、それを伝道するのを愛する。”
 − ビノッド・コースラ

 世の中を大きく変えるイノベーションは、10%良くなったとか20%良くなったというレベルでは駄目。一桁、二桁の差異が出るような、「100倍良くなった」 と感じられるような斬新さがなくてはならない。

 それは唯一、科学の力によって生み出される。その力によって、イノベーションが真に社会を揺り動かす。そこに興奮するのだとコースラは言います。

 新しい科学の種自体は、いまも大学や大企業の研究所といったところから生まれてくることが多いものの、それを一つの産業テクノロジーとして昇華できるかどうかは、アントレプレナーと技術者の力にかかっています。

 コースラの二つ目の言葉の最後に evangelize という宗教用語が出てきます。“福音を説く” “伝道する” という意味ですが、シリコンバレーのベンチャーでは自らの新しい製品やサービスを世界に広めていくときにこの言葉を使います。

 【 引用: ウェブ時代 5つの定理】



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2015年02月07日

英語のシャワー (83) 『シリコンバレーの起業家たち』

マリブ風景_009.jpg

 「ブログを読んでいるだけで自然と英語力が身に付いた!」と言われるようにこのコーナーを充実させていきます。連載記事はカテゴリー欄より通してご覧になれます。

 日本語文を読んでから英文を読んで下さい。
 本気で上達を考えている人は、英文を5回読んで暗記して下さい。外国人並みの表現力が身に付くからです。

 " What gets us up in the morning and keeps us here late at night is technology. From where we sit, advanced technology is everything." – Jeff Bezos

「朝起きてから夜遅くまで、テクノロジーのことで頭がいっぱいだ。これからは先端的テクノロジーがすべてだ。」
ジェフ・ベゾス、アマゾンドットコム 創業者 兼 CEO

 シリコンバレーを駆動する三つ目の定理、アントレプレナーシップやチーム力をその根底で突き動かしているものとは、「技術者の眼」 です。

 シリコンバレーの中核にあるのは、サイエンスやテクノロジーを愛する人たち独特のものの考え方、価値観であり、それが会社と産業全体を牽引しています。

 いわゆる旧来の資本家や投資家や金融機関、文系的な管理者の論理とはまったく異なる考え方が働いています。そしてその根底に流れるのは、西海岸特有のカウンターカルチャー(伝統的・支配的な文化に対抗する文化) から強く影響を受けた考え方です。

 中枢にあるのは資本の論理ではない。個に力を与えるテクノロジーへの信仰にも似た熱情であり、理系の技術者特有の気質です。

 シリコンバレーには 「最高に優れた技術頭脳」 が世界中から集まり、テクノロジーの力でより良い社会や未来を創り出すことが出来ると本気で信じている理系のリーダーたちによって、そのパワーが集結されています。

 21世紀のビジネスは、科学と技術を抜きにして考えることはできません。IT,バイオ、エネルギー、材料といった事業のタネから、グローバル・ロジスティックスのような事業のプロセスに至るまで、その仕事における最先端技術の意味づけを知ってはじめて戦略的思考ができる、そういう時代を私たちはいきているのです。

 ” The world’s clearly a better place. Individuals can now do things that only large groups of people with lots of money could do before.” – Steve Jobs

「明らかに世界は “良い場所” になっているよ。これまでは大金を持った大きな組織の人たちでなければできなかったことも、個人ができるんだから。」
 故スティーブ・ジョブズ、アップル 創業者

 これは、 「技術は本当に世界を “より良く” しているのだろうか」 という問いにジョブズが答えた言葉です。日本にもかつて、松下幸之助の 「水道哲学」 という考え方がありました。

 道端の水道の水を通行人が飲んでもとがめられないのは、量が多くて価格があまりにも安いから。自らの使命は、水道の水のごとく電化製品を安価に無尽蔵に、貧しい日本にあふれさせるという考え方でした。

 シリコンバレーの 「より良く」 の一部には、間違いなくこの「水道哲学」 的な要素があります。そしてそれに加えて、個人の可能性を広げることは善であるという考え方がある。

 「個人をエンパワーメントする道具を、世界中の人たちに広めることは絶対的に良きことなのだ。」
という信仰にも近い考え方、それがこの地にはあふれています。

 アントレプレナーシップを支える “常軌を逸した熱” は、「やりたいことをやる」 という気持ちと、「社会をより良くしたい」 という思いの組み合わせによって持続します。お金が最優先では、長期にわたってそういう熱が持続しません。

 むろん成功すれば信じられないほどの富を手にすることができるのだけれど、あくまでもそれは副次的なもの。倫理性と経済性が融合したシリコンバレーのそんな独特な論理が、仕事の面白さを倍増させ、“働く意欲” の強い源になっているのです。

 ”When individuals feel they can have an impact on issues that they care about, it leads to making the world better place. To do that, we need to create an environment in which they can exercise their freedom of choice.” – Pierre Omidyar

 “個々人が、自分の関心を持つ事柄に影響を及ぼすことができると感じられれば、世界をより良い場所にすることができる。そのためには、人々が選択の自由を行使できる環境をつくる必要がある”

- ピエール・オミディア (下記参照)

  再び“世界をより良い場所に” という言葉ですが、個に力を与えることこそが “世界をより良い場所に” 導くのだというeベイ創業者のピエール・オミディアの言葉は、こういう考え方をよく表しています。

 グーグルの人たちも同じ言葉をひんぱんに使います。グーグルはインターネットが体現している 「知と情報をあまねく流通させることで個の自由を徹底的に模索する新しい文明」 の先兵としての役割を果たそうとしています。

 個人がより自由になるために、情報と言う新しい強力な武器を与えよう、それが 「世界をより良い場所に」することになるのだと、グーグルは考えます。

 グーグルのCEO、エリック・シュミットはよく、 
「グーグルはコンピュータ・サイエンティストが経営している会社だ」 と言います。

「コンピュータサイエンティストが経営する」 という言葉の裏には、今述べてきたような技術者たちが共通して有する思想を実現することが、何よりも優先するのだという意味が含まれています。

 情報とは一部の人たちに寡占されるべきものではなく、あまねく誰もが入手できるべきものであると考えます。

 アップルのiPod や iTunes開発の背景にも、現在のテクノロジーを使えばもっと広く音楽を人々に届ける方法があると考え、既存の音楽産業という権威に反抗して、その世界に革命的変化を起こそうという意識がはっきりあります。

 この自由や選択肢を押し広げ、個を円パワーする方向でテクノロジーが実現できる可能性が見えたのに、アンシャン・レジーム(旧体制、法律や業界慣習、秩序など) がそれをはばんでいるときは、現状に疑問を抱き、その構造を立て直したいという反骨心で、リスクを取って果敢に攻め込む。

 そういう考え方によって、技術者主導のイノベーションが次々と可能になるのです。

  ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 (ピエール・オミディア:  イラン人の両親のもと、パリに生まれる。6歳の時にアメリカに移住し、ワシントンD.C. で育つ。高校時代にコンピュータへ関心を持つようになり、タフツ大学で計算機科学を専攻する。1988年に卒業後、アップルコンピュータの子会社であるクラリスへ入社。MacDraw の開発に携わった。

 1991年に3人の友人とともに Ink Development を共同設立。eコマース事業の開始に伴い1993年に eShop と社名を変更され、マイクロソフトに買収された。1994年末に退社し、General Magic へ入社。

 1995年、オミダイアは長期休暇を利用して eBay の基となるコンピュータコードを書き上げた。試験的に Auction Web の名称でネットオークションサービスを開始。期待を上回る需要を目にすると General Magic を退社してサービスを事業化し、1997年に eBay と改称。1998年9月に株式公開を果たした


 【 引用: ウェブ時代 5つの定理】


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2014年07月14日

シリコンバレーの起業家たち 『英語のシャワー』

 ”失敗といっても 「 スポーツで負ける 」 くらいのこと”

 " Founding a company or becoming involved with a start-up is like participating in exciting sports.

The risks are great, but so are the rewards." – Gordon Bell



“ 起業することや、スタートアップに関与することは、エキサイティングなスポーツに参加するようなもの。リスクは大きいが、その分、報酬もでかい。 ”  

 − ゴードン・ベル、 DEC(デジタル・エクイップメント・コーポレーション) の初期の社員として副社長まで務め、その後、起業家に転じる。

“ That’s the way to go! ” – People in Silicon Valley

 “それが進む道だ”
 − シリコンバレーの街の人々

 この言葉はシリコンバレーの雰囲気をよく表しています。アンディ・グローブがインテルに参画した1960年代と違って今は、起業といってもエキサイティングなスポーツをやるくらいのことなんだよとゴードンは言っているのです。

 ゴードンはアンディ・グローブと同世代なので、60年代当時の雰囲気は知り尽くしていて、今はそれに比べてうんと素晴らしい時代だという思いをこめて 「人生のプログラム」 を書きました。

 シリコンバレーをよく知るようになって本当に思ったのが 

「 いったい何なのだ、この地のこの明るさは。 」 ということでした。起業をめぐる悲壮感などありません。起業に失敗した話もからりとした調子で語られていました。そしてその明るさのすべてが、個人保証付きの借金をせずに会社を起こせる 「直接金融のメカニズム」 ゆえに生まれるものなのだと発見し、心から納得したのでした。

 「直接金融のメカニズム」 とは、“シリコンバレー流の起業” というプロスポーツのルールと言ってもいいかもしれません。この仕組みが洗練されてきたからこそ、「 起業とはエキサイティングなスポーツに参加するようなもの 」 だと言えるようになったのです。

 新事業の創出とは、そもそもおそろしく成功確率が低いものです。だから数多くの挑戦が行われないと一つの成功も生まれません。成功確率が低いということは、当然、投資したお金が戻ってくる可能性は低い。だから普通に考えればそんなに気前よくお金を出せる投資家はいません。

 でも挑戦の数を増やすためには、 「失敗しても返さなくてもいいお金」 を用意しなくてはいけません。失敗した起業家からお金を回収しないですむようにする (失敗しても返さなくてもいいお金を用意する) ためには、一握りの成功から大きくリターンを得るようにするしかない。これがシリコンバレーの発明でした。

通常の大企業の場合は、「事業が成功したときに生まれる事業利益」 を原資にして、研究開発や新事業創造のためのお金を回していきます。

しかしシリコンバレーは、株式公開時の 「資産側での富の膨らみ」 を原資としてたくさんの失敗を許容できるモデルを創造したのです。

 たとえば、7年がかりで累計50億円を投資した結果、売上高100億円純利益10億円の事業が創造できたとしましょう。これは新事業の創造としては大成功です。しかし 「生まれた利益」 を原資と考える感覚では、7年経っても投資のすべてが回収できていないから成功と考えることはできません。

 しかし7年経ったときに、この事業を仮に時価総額500億円くらいの会社として株式公開できる新興市場があったとすれば、話はまったく違ってきます。

 事業利益という確固としたリターンよりも先に、将来に利益を生む可能性を持つその時点での会社の価値を計算して 「資産側での富の膨らみ」 をつくり出す。そしてそれを原資にすることで、 「 失敗から回収せずとも、一握りの成功から大きくリターンがあるから、投資家にとってトータルでプラスになる環境 」 を創造したのです。

 ナスダックとか、東証マザーズのような新興市場への株式公開という仕組みが発明された結果、原資が回転するスピードが速くなり、数多くの挑戦を猛スピードで回すシリコンバレー流のメカニズムが生まれたのです。

 こういう 「失敗しても返さなくてもいいお金」 、リスクマネーをアントレプレナーに投資する金融機関をベンチャーキャピタルといいます。
 
 自宅の小さなガレージを学生に貸したら、そこでその学生がベンチャーを始めた、ガレージの貸し主にもお礼に一株分けてもらった。のちにそのベンチャーが成功したので一株で家が建った。 − そんな都市伝説が豊富にあるのがシリコンバレーです。

 (引用: ウェブ時代5つの定理)


(シリコンバレー精神 グーグルを生む風土)


 
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2014年02月02日

Facebookよりミクシイの方がだんぜん楽しい! 

池尻大橋の夜_220258.jpg

 先週土曜日の夜は、ミクシイつながりの友人が飲み会に誘ってくれて、池尻大橋(東急田園都市線)のこじんまりした居酒屋で10人と飲んできた。

ミクシイ友達が2人と、そこから発展して知り合いになった2名など、完全にオフのつながりで、色んな職業の男女が集まってとても楽しかった。関西の人も来ていた。

Facebookと、Mixiのどちらが良いかと言われれば、僕はだんぜんMixiを取る。
Facebookは旧知の知り合いの集まった、いわば同窓会みたいなもので、新たな人脈と出会う機会の多さはミクシイの方が断然多いからだ。

ビジネス系、就職系、学校系、趣味系、スポーツ系、ご近所系、恋愛系、不倫系、と、もう何千種類ものコミュニティがあって、好きなコミュニティで自由に友人をつくれるのも、ミクシイにはあってFacebookには無いものだ。

特に婚活、恋活をしている男女には、Facebookをするよりはミクシイに時間を費やす方が、多くの出会いに恵まれるし、コストもかからない。Facebookは、旧知の知人と旧交をあたためる過去の人脈だが、ミクシイは見知らぬ人たちと知り合える未来の人脈サイトだからだ。

たとえば、こんなに豊富なコミュニティが、何千人規模でつながっていて、新しい友人を作れる。

30代、40代の恋活、婚活友の会
既婚者だって。。。
日本電産社長 永守 重信
☆東京駅周辺で働く人の会☆
東京駅周辺のランチ会
大前研一
三井物産の内定がほしい
住友商事の内定がほしい
I love 三河弁 
横浜オフ会
心霊・怖い話・体験談情報
Around40/アラフォーAround 40才
交流会・イベントin関東
自分の口座でFX
外資系
外資系金融に友だちが欲しい
外資系金融業界への道(就職)
努力すればエリートを越えられる
40歳以上の大人の会 (8,826人)
40代以上の方マイミクになろうよ (12,622人)

新しい人脈をつくり、そこから刺激やヤル気、ネットワークを得るには、ミクシイの方が優れている。

プライベートで楽しいコミュニティをつくるのはとても刺激的だ。



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2013年12月10日

英語のシャワー ≪ピーター・ドラッカー 革新と企業家精神 (16)≫

 ピーター・ドラッカーの ”イノベーションと企業家精神 (16)” をお届けします。下記のカテゴリー欄より連載記事を通してご覧になれます。

 経営学とビジネス英語の両方を学べるでしょう。英語の後に日本語訳が続きます。

 Which of the two is more applicable depends, I would argue, on the specific case rather than on the theoretical model.

The shift from the integrated steel mill to the “mini-mill”, which starts with steel scrap rather than iron ore and ends with one final product (e.g., beams and rods, rather than raw steel that then has to be fabricated), is best described and analyzed in supply terms.

 2つのどちらがよりふさわしいかには議論の余地があるが、理論的なモデルよりも特定のケースによる。

鉄鉱石から鉄をつくる総合製鉄所から、鉄スクラップを原料にして電炉で鉄をつくる “ミニミル” への転換は、まさにサプライサイド(供給側)により描かれ、分析される。
 
The end product, the end uses, and the customers are the same, though the costs are substantially lower. And the same supply definition probably fits the container.

 コストが破格に安かろうが、最終製品、エンドユーザー、そして顧客は同じである。そして、サプライ(供給)の定義は多分コンテナの登場にも当てはまるだろう。

But the audiocassette or the videocassette, though equally “technical”, if not more so, are better described or analyzed in terms of consumer values and consumer satisfactions, as are such social innovations as the news magazines developed by Henry Luce of Time-Life-Fortune in the 1920s, or the money-market fund of the late 1970s and early 1980s.

 だがカセットテープとビデオテープの登場は、どちらも“技術的”ではあれ、それ以上ではないにせよ、ヘンリー・ルースが1920年代に世に出したニュース雑誌 “タイム” “ライフ” “フォーチュン誌” や1970年代後半から80年代に世に出たMMF (マネー・マーケット・ファンド)のようなめざましい社会的イノベーションのように、顧客バリューと顧客満足という尺度から説明、分析した方がよいだろう。 

  We cannot yet develop a theory of innovation. But we already know enough to say when, where, and how one looks systematically for innovative opportunities, and how one judges the chances for their success or the risks of their failure.

 わたしたちにはまだイノベーションの正確な原理など分からないのである。だが私たちはいつ、どこで、どのように イノベーションの機会や、人が成功または失敗のリスクをどう判断するかを系統だて見るすべを十分知っている。

  We know enough to develop, though still only in outline form, the practice of innovation.

 わたしたちはイノベーションの実践を (まだ輪郭にしか過ぎないが) どう開発するかを十分に知っている。

  It has become almost a cliché for historians of technology that one of the great achievements of the nineteenth century was the “invention of invention”.

  Before 1880 or so, invention was mysterious; early nineteenth-century books talk incessantly of the “flash of genius”. The inventor himself was a half-romantic, half-ridiculous figure, tinkering away in a lonely garret.

  技術史家には陳腐な言い回しかもしれないが、19世紀最大の偉業は “発明を発明すること” だった。1880年代かそこらまでは、発明は神秘だった。19世紀初頭の本には“天才のひらめき” とひっきりなしに出てくる。発明家自身は半分ロマンチックで、半分無精者で、孤独な屋根裏部屋を引っかきまわしていたのである。

  By 1914, the time World War 1 broke out, “invention” had become “research”, a systematic, purposeful activity, which is planned and organized with high predictability both of the results aimed at and likely to be achieved.

 やがて1914年に第1次世界大戦が勃発すると、“発明”は、結果志向と実現可能性の双方に高い予測を伴ったうえで計画・組織する、系統だて目的をもった“研究” へと変っていった。

  Something similar now has to be done with respect to innovation.
Entrepreneurs will have to learn to practice systematic innovation.

 それと似たようなことがイノベーションについても行われなくてはならない。企業家は系統だったイノベーションの実践について学ばなくてはならないだろう。

  Successful entrepreneurs do now wait until “the Muse kisses them” and gives them a “bright idea”; they go to work. Altogether, they do not look for the “biggie,” the innovation that will “revolutionize the industry”, create a “billion-dollar business”, or “make one rich over-night”.

 成功している企業家はいまや、知の女神がキスをして “聡明なるアイデア”を授けてくれるのを待ってから仕事に出かける。彼らは“業界に革命を起し”たり、“1千億円級”を創ったり、“一夜にして大金持ちになる”ような“大物級”イノベーションを全く期待していない。

Those entrepreneurs who start out with the idea that they will make it big – and in a hurry – can be guaranteed failure.

 大物級のアイデアを持ち、急いて行動をはじめる者には、失敗が保証されているのだ。

  They are almost bound to do the wrong things. An innovation that looks very big may turn out to be nothing but technical virtuosity; and innovations with modest intellectual pretentions, a McDonald’s, for instance, may turn into gigantic, highly profitable businesses.

 彼らは間違った行いをしようとしているのも同然である。 大物級にみえるイノベーションは、結局なにも産み出さず、技術的な骨董品で終わってしまうかもしれない。そしてマクドナルドの例に見られるように、ほどほどに知的なイノベーションのほうが、かえって巨大で利益率の高いビジネスに転じる可能性がある。

 The same applies to nonbusiness, public-service innovation.

 同じ話が非営利分野である公共サービスのイノベーションにも通ずる。

 Successful entrepreneurs, whatever their individual motivation – be it money, power, curiosity, or the desire for fame and recognition – try to create value and to make a contribution. Still, successful entrepreneurs aim high. They are not content simply to improve on what already exists, or to modify it.

 カネであれ権力であれ、好奇心であれ、あるいは名声や認知への渇望であれ、個人の動機から生まれた成功する企業家は、価値をつくり、貢献しようとする。

 さらに、成功する企業家は高い志をもつ。彼らはすでにある物を単に改善したり修正したりすることで満足するわけではない。

 They try to create new and different values and new and different satisfactions, to convert a “material” into a “resource”, or to combine existing resources in a new and more productive configuration.
 
 彼らは斬新で違う価値、そして斬新で違う次元の満足を“ある物”を“資源”に転換したり、すでにある資源を新しくより生産的な仕様に組み合わせて作ろうとする。

And it is change that always provides the opportunity for the new and different. Systematic innovation therefore consists in the purposeful and organized search for changes, and in the systematic analysis of the opportunities such changes might offer for economic or social innovation.

 斬新で違うモノへのきっかけをいつも提供してくれるのは変化である。系統だったイノベーションは従って、変化への目的のある組織だった探究と、そのような変化が経済や社会的イノベーションに提供するであろうきっかけの系統だった分析から成り立つ。

婚活バスならハピネスツアー

( つづく )
訳: ヒデキ

 outline form 輪郭
  Cliché     陳腐な決まり文句、使い古された言葉
  incessantly  ひっきりなしに
  tinker    いじくり回す
  garret 屋根裏部屋
  predictability 予言できること
  with respect to に関して
  altogether   全く、完全に、合計して
  biggie Big shot, 重要なもの、成功したもの
  virtuosity   技巧、妙技、名人芸
  modest    控えめな、けんそんした、まあまあの
  intellectual   知力の、すぐれた知性を持った
  gigantic    巨大な
  presentation 提示、表現、発表、披露
 content 満足している、〜に甘んじている

 ( 引用: Innovation and Entrepreneurship )



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2013年12月07日

スマホで増強! 英単語ボキャブラリー1000語 (3)

 ビジネス英語で頻繁に出てくる英単語、ウォール・ストリート・ジャーナル、ロンドン・フィナンシャル・タイムズなどの新聞や、契約書、ビジネス用語の英単語、レストランのメニュー選びでも恥ずかしい思いをしない食品単語など1000語を順番にアップしていきます。

 特に形容詞や動詞を頻出させていますので、日常会話でも大いに力になるでしょう。

 電車のつり革につかまりながら、スマホで英語力をアップできるでしょう。
 
 as are 〇〇  (〇〇が)そうであるように
 abstain  慎む、控える
 abstain from voting 投票を棄権する
 amber 黄信号、琥珀色
 apportion 〜を配分する、割当てる

 charter 設立認許、特権、宣言、憲章
 construe 説明する、意味にとる、翻訳する
 contemplated <自然現象・芸術などを>熟視する、注意深く観察する
         <問題を>熟考する、<旅行、計画などを>意図する、もくろむ 
 defendant 被告人、防御者、弁護人
 dignified   堂々とした、威厳のある

 divestiture はく奪
 dwarf 小びと、ちっぽけな、〜を小さくする
 Fillet of beef  牛フィレ肉
 Grilled chicken breast 鶏胸肉のグリル
 Grilled fillets of lamb  羊肉のグリル

 herald 報道する、案内する、 王の使者、伝令、軍使
 hold off 起きない、始まらない、遅れる、(〜から)離れている(keep off)
 holistic 全体的な、全体観の
 imposition 課すること、押しつけ、負担
 instrumental 手段となる、助けになる

 labor intensive 過重労働
 lookout 用心
 be on the lookout for 〜を監視している、〜を得ようと気をつけている
 motion 動き、動作、動議、発議
 outrage 暴行する、破る、犯す

 overstate 大げさに述べる、誇張する
 parenthesis カッコ、挿入語句 ( by way of ~ ちなみに) 
 proceeding  議事録
 pursuant to   〜に従って、〜に合意して、〜に準じて
 quarrel けんかする

 rhetoric レトリック、雄弁術、説得術、うわべだけ飾った言葉
 Roast breast of Barbarie duck 鴨肉のロースト
 scrutiny 精密な調査、詮索、監視
 Sirloin steak of beef with herb butter 牛サーロインステーキ・ハーブバター風味
 stigma 汚点、汚名、症状

 substance 物質、趣旨、実体、濃度
 unanimously 満場一致で

ワンミニッツイングリッシュは1分聞くだけ!の英語プログラム



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2013年11月30日

スマホで増強! 英単語ボキャブラリー1000語 (2)

 ビジネス英語で頻繁に出てくる英単語、ウォール・ストリート・ジャーナル、ロンドン・フィナンシャルタイムズなどの新聞や、契約書、レストランのメニュー選びでも恥ずかしい思いをしない食品単語など1000語を順番にアップしていきます。

 特に形容詞や動詞を頻出させていますので、日常会話でも力になるでしょう。電車のつり革につかまりながら、スマホで英語力をアップできるでしょう。

 abstain 禁酒、棄権
 abundance 多量、多数の、富裕、裕福
 advocacy 支持、擁護
 bonito     カツオ
 call to order 会議を始める

 clutter 取り散らかす、群がる
 compromise 妥協する
 cork screw コルク抜き
 credenza 戸だな、食器棚
 defer 延期する、実行を伸ばす

 deter  思いとどまらせる、防ぐ
 detergent 洗剤
 dexterity 器用さ、抜け目なさ、機敏さ
 dexterous 才気煥発の、抜け目ない
 encounter 出くわす、直面する

 even number 偶数 ( odd number 奇数 )
 figure 計算する、飾る、(模様を)施す、代表する
 fragmentary 断片から成る、不完全な、ばらばらの
 hang in there あきらめないで頑張りとおす
 lapse 衰退、転落、過失・失敗

 numerous 非常に多い
 pane 窓枠、窓ガラス、平面
 rip off はぎ取る、盗む
 reminisce 思い出話をして楽しむ
 run off 逃げ去る

 safeguarding 保護する
 sardine     いわし
 (Pacific) saury さんま
 sequentially 連続して起こる
 short for    〜をねらう、もくろむ

 subpoenaed 召喚状、呼び出し状
 shortcomings 欠点、短所
 take offense 怒る
 trait 特色、特質 
 unfold 開く、ほころぶ、徐々に打ち解ける

 virtually 実質的には、事実上
 year around 一年中
 year over year 前年比の
 year over year basis  前年同期比 

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2013年11月25日

英語のシャワー ≪ ピーター・ドラッカー 革新と企業家精神 (15)≫

 ピーター・ドラッカーの ”イノベーションと企業家精神 (15)” をお届けします。下記のカテゴリー欄より連載記事を通してご覧になれます。

 経営学とビジネス英語の両方を学べるでしょう。英語の後に日本語訳が続きます。

This meant that social innovation was far more critical than steam locomotives or the telegraph.

And social innovation, in terms of the development of such institutions as schools and universities, a civil services, banks and labor relations, was far more difficult to achieve than building locomotives and telegraphs.

 社会的イノベーションは蒸気機関車や電報の発明よりずっと重要だったということである。社会的イノベーションは 学校や大学、官僚組織、銀行や労働組合といった組織の発達という意味においては蒸気機関車や電報を発明するのと比べてはるかに難しいのである。

A locomotive that will pull a train from London to Liverpool will equally, without adaptation or change, pull a train from Tokyo to Osaka. But the social institutions had to be at once quintessentially “Japanese” and yet “modern”.

 ロンドンからリバプールまでの列車を引っ張る蒸気機関車は、何か追加したり変更しなくても、そのまま東京から大阪まで列車を引っ張ることもできるだろう。だが社会的な組織は、ひとたび典型的な「日本」であったり「近代的」であったりすれば、ずっとそのままなのである。

They had to be run by Japanese and yet serve an economy that was “Western” and highly technical. Technology can be imported at low cost and with a minimum of cultural risk.

 その組織は日本人によってしか運営されないし、「欧米」仕様や高度に技術的な経済に仕えることはできないのである。一方、テクノロジーは安いコストで輸入できるし、文化的なリスクもほとんどない。

Institutions, by contrast, need cultural roots to grow and to prosper. The Japanese made a deliberate decision a hundred years ago to concentrate their resources on social innovations, and to imitate, import, and adapt technical innovations – with startling success.

 対照的に、組織が発展し、繁栄するには文化的な根っこが必要だ。日本人は100年前に彼らのリソース(資源)を社会の変革に、物マネに、輸入に、そして技術的な変革への適応に一心不乱に集中するという慎重な決定を下した。そして、驚くような成功をものにした。

Indeed, this policy may still be the right one for them. For, as will be discussed in later in this book, what is sometimes half-facetiously called creative imitation is a perfectly respectable and often very successful entrepreneurial strategy.

 実際、この方針は日本人にとっては良かったのかもしれない。後述するが、冗談半分に “創造的模倣” と呼ばれるものは、完全に尊敬すべきものであり、しばし企業家的戦略としてとても有効なのである。

Even if the Japanese now have to move beyond imitating, importing, and adapting other people’s technology and learn to undertake genuine technical innovation of their own, it might be prudent not to underrate them.

 たとえ日本人が模倣や輸入、他人の技術の拝借を超え、天才的な技術的イノベーションを始めることを学んで行かなければならないにせよ、彼らを見くびらないほうが良いだろう。 

Scientific research is in itself a fairly recent “social innovation”. And the Japanese, whenever they have had to do so in the past, have always shown tremendous capacity for such innovation.

 科学研究はそれ自体がかなり最近の “社会的イノベーション” である。そして日本人は、過去のいかなる科学研究においていつも、そのイノベーションにおいて驚くようなの能力を見せてきた。

Above all, they have shown a superior grasp of entrepreneurial strategies.
とりわけ、企業家的戦略に優れた理解を示してきた。
 
“Innovation”, then, is an economic or social rather than a technical term. It can be defined the way J.B Say defined entrepreneurship, as changing the yield of resources.

 “イノベーション”とは従って、技術用語というよりむしろ経済用語、社会用語なのである。  “イノベーション”は経済学者J.B.セイの言うように、『リソース(資源)を用いた生産量の変転』 と定義できる。

Or, as a modern economist would tend to do, it can be defined in demand terms rather than in supply terms, that is, as changing the value and satisfaction obtained from resources by the consumer.

 あるいは、近代経済学者が好むように、“消費者のリソースから得た価値と満足を変える”という意味において、供給用語ではなく需要用語と定義できるであろう。

 (つづく)
  訳: ヒデキ

quintessentially 典型的に、心底から、骨の髄まで
and yet     それなのに、それにも拘わらず
deliberate  よく考えた、熟考した上での、慎重な
startle  驚き
facetiously  ひょうきんに、滑稽に 
 undertake 引き受ける、始める
underrate  見くびる
prudent   分別のある、堅実な
 in itself  それ自体(では)、本質的に
above all なかでも、何にも増して
yield 生産量、収益、配当

 
 ( 引用: Innovation and Entrepreneurship )



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2013年11月23日

スマホで増強! 英単語ボキャブラリー 1000語

 ビジネス英語で頻繁に出てくる英単語、欧米ビジネスマンが必ず読んでいるウォール・ストリート・ジャーナル、ロンドン・フィナンシャルタイムズなどの新聞や、契約書、ビジネス英単語、レストランのメニュー選びでも恥ずかしい思いをしない食品単語など1000語を順番にアップしていきます。

 特に形容詞や動詞を頻出させていますので、日常会話でも大いに力になるでしょう。

 電車のつり革につかまりながら、スマホで英語力をアップできるでしょう。

 advocate 主張する
 agile 素早い、機敏な
 alignment 整列、一直線にすること
 ambiguous 多義的な、あいまいな、不明瞭な
 autonomous 自治の、独立した
 blur かすんだもの、ぼやけた状態、不明瞭な

 cause 原因、種
 cite を引用する
 comprise 含む、〜から成る、構成する
 concur 同意見である、一致する
 egress 外出、出口、はけ口
 encompass  〜を包含する、(攻撃などで)〜をすっかり取り巻く
 endeavor 努力する、試みる

 elaborate 念入りに作る、苦心して作り上げる
 decimal 小数点
 defect 離脱、逃亡する、変節する
 deficiencies 不足
 demise 譲渡する、賃貸する
 derive 引き出す、見出す、由来する
 detect 見つける
 disagreement 不一致、けんか、争い
 drain 水がはける、干上がる
 facilitate 容易にする、促進する、手助けをする

 fussy うるさい、気難しい、神経質な
 grievance 苦情、不満
 imperative 避けられない、必須の、緊急の
 inquisitive  知識欲のある、探究的な
 instrumental 手段となる、助けになる、器具の
 module 測定基準、単位
 odd 普通でない、奇妙な
 pale 青白い、淡い、薄い
 parenthesis  挿入ごく、丸、かっこ
 
 remediate 治療できる、治せる
 slick なめらかな、すべすべした、口のうまい
 soybean past 味噌
 stem 茎、軸、(ワイングラスなどの)脚、家系、語幹
 superstitious  迷信の
 tenor テノール、[ 話などの] 趣旨、意味するところ、方向、進路、(法律) 文言、文言そのもの
 vascular 導管の、血管の
 wheat 小麦





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