2019年06月16日

ホルムズ海峡はどうなるか

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 ホルムズ海峡を運行中のタンカー2隻が攻撃されました。
もう30年も前から、イスラム原理主義国のイランが国際社会から孤立すると、
ホルムズ海峡を軍事封鎖されて、世界経済は原油不足でパニックに陥るという危機説がうたわれてきました。

 それが現実問題として迫ってきたのが昨日の事件です。

 僕は大学の卒業旅行で、当時イラン・イラク戦争をやっていたイランに3週間の旅行をしました。
イスラム革命を起こした当時のホメイニ最高責任者の反米路線は強烈で、市内の大きな建物には「Down with USA!」(米国よ、地獄に落ちろ!)というスローガンが真っ赤な字で書かれていました。

 イランの首都、テヘランと、イラクの首都、バグダッドのあいだで、地対地ミサイル攻撃がはじまり、ロシア製のスカッドミサイルが夜中にテヘラン市内に着弾する重い音が鳴り響き、「うお〜!これが世界や!」と、広い世界を体感した興奮を、今でも覚えています。

 浜松の実家にいたお母さんが、東京・外務省に電話をかけて、「うちのヒデキちゃんは生きているんですかっ!?」 と、実家が大騒ぎになっていたのを知ったのは、卒業旅行から帰ったあとでした。外務省に電話をかけるとは! 親の愛は、海より深いのだと実感しました。。。

 昔は親米路線のパーレビ・シャー大統領がいたのですが、イスラム革命でイランの政体は逆転しました。
 さて、このあとホルムズ海峡危機がどうなるかを考えると、読み解くカギはドナルド・トランプ世界皇帝にあります。

 ドナルド・トランプ世界皇帝が、ホネメイ最高責任者の挑発に厳しく対処するか、あるいは大目にみて、好きなように泳がせておくかで、世界経済は安定か、石油危機に陥るかに分かれます。

 彼の思考回路は、「アメリカ経済第一主義」 と、2020年の大統領選で勝つことにあります。
 たとえ他国が経済的に苦しくなっても、アメリカ経済がひとり勝ちできれば、他国のことなど 「オラ、そんなのカンケーね〜!」 とやるわけです。45代大統領のなかで初めての実業界出身者ですから。

 また、来年に迫った大統領選挙で、2期8年つとめることが彼の最大の目標です。
そのためには、ニューヨーク・ダウ平均株価を高く維持する必要があります。

 昨日、原油先物市場が高騰しました。当然です。石油の供給がひっぱくする危機にあるのですから。

 すると、アメリカの株式市場で大きな時価総額を持っているエクソン・モービルやテキサコ、シェブロンといった大手石油会社の株価は上がります。

 こうした会社の株価が値上がりすると、ニューヨーク・ダウ平均株価を押し上げるわけですから、株価が高いあいだは、彼は2期連続して8年間、米国大統領の座をたもつ可能性が増えるわけです。

 となると、ドナルド・トランプ世界皇帝にとっては、ホルムズ海峡危機は、プラスなわけで、ハネメイ最高責任者に厳しく対処するよりは、好きなように泳がせておく可能性の方が高いと思います。この場合、ガソリン価格も当分のあいだは高いでしょう。

 一方で、今回の事件は、ハネメイ最高責任者がトランプさんとの首脳会談を演出するために仕掛けたスパイスだと考えることもできます。タンカー2隻が沈没しなかったところから、この可能性も強いと思います。

 本当に中東危機をあおることが目的だったら、沈没させるのが筋だからです。
あるいはホルムズ海峡危機は一過性のテレビドラマだったという可能性もまだ、捨てきれません。

 イランのハネメイ政権の目的がどこにあるかは、数日のあいだに明らかになると思います。
posted by ヒデキ at 11:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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