2015年02月22日

マッキンゼーの知恵 (85)

 電通からスイスのローザンヌ大学でMBA(経営学修士)取得、そしてマッキンゼーに入社し、外資系メーカーのCEOに就いた谷貝淳氏の著書からマッキンゼーの仕事のしかたを紹介します。

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  マッキンゼーから事業会社に転職 

 “転職を6つの意思決定プロセスによって評価すると”

 転職は、まさに人生における重要な意思決定を伴うものである。私は、前述した6つの意思決定プロセスに沿って自分の転職先を評価、検討してみることにした。

 @ まず、「決定事項の明確化」 であるが、これは明確であった。この時点で既に私はマッキンゼーで 「助手席に座りながら」 コンサルタント生活を続けていくより、運転席側に移りたいと強く願っていたので、とにかく今のスタッフ的役割から実業におけるラインポジションへの転職を切に願っていた。

 そのポジションは社長ではなくても、ある部門の責任者なら構わないと思った。とにかく小さな事業部でも、自分で運転する側に回りたかったのである。

 A 次に 「枠組みの決定」 であるが、私はヘッドハンティング会社からもたらされるオプションという枠の中で考えることにした。自分で事業を起業するというオプションも頭をかすめたが、今と異なり当時はまだベンチャー企業に資金提供する仕組みがあまり整っていなかった。
 
    自己資金の当てのない自分にとって起業するというオプションは現実的には難しかった。

 B 次に 「選択肢の列挙」 であるが、ヘッドハンターから頂いた6つの会社のポジションを列挙することにした。

 C 次に、「評価軸の設定」 は、転職という意志決定においては大変重要なポイントとなる。この評価軸が自分の中ではっきりしていなければ、転職という人生の重大局面において、自信を持った決定はとうていできない。

    評価軸の中でまず来るのが業種である。私は末端消費者に対するブランドマーケティングに非常に興味があり、この分野が自分の最も強みを発揮できる分野だと考えていたため、商品の売上に広告や販促、またはブランドの力が大きな比重を占める消費財を扱う業種に高ポイントをつけることにした。

 2点目の評価軸としては、組織内での機能(function) が挙げられる。第1希望はもちろん社長職かゼネラル・マネージャー職であり、第2希望が自分の経験が活かせるマーケティング職であった。

 しかしながら、この第1希望と第2希望との加点の割合は大きく異なった。なぜかというと、自分が今後のキャリアにおいてJob Hopper (頻繁に転職する人) にならないためには、次に勤める企業においてある程度の実績を残すまでは再度転職するわけにはいかない。

 なぜなら今回初めて “実業” という「結果がすべて」の世界に飛び込んでいくわけだから。そう考えると、その新しい世界にゼネラル・マネージャーとして入っていき実績を作るのと、マーケティングの専門家として実績を作るのとでは大きな違いが生じる。

 ゼネラル・マネージャーとして実績を作ることができれば、自分はその先もゼネラル・マネージャーとして労働市場から評価され、さらに飛躍していくことができるはずだが、マーケティングの専門家として実績を作ることができたとしても、その先もまたマーケターであり、ゼネラル・マネージャーへの転向には実績づくりが必要となる。

 3点目の評価軸としては、その企業の成熟度が挙げられる。私は、すでに出来上がった組織を運営していくより、一から自分で組織を作っていくことにより魅力を感じていた。また、既にある程度市場シェアを取って安定している企業より、これから成長する可能性を持った企業の方にあこがれた。

 4点目の評価軸としては、扱う商品に親しみを持てるかという点である。いくら他の条件が良くても、自分が扱う商品が心底好きでなければ、かなり味気ないビジネスライフになってしまうだろう。

 どうせ1日の大半を費やすのなら、少しでも自分に興味のある分野で仕事をしたいではないか。
 
 私は別に、金のために働いているという意識はないが、終身雇用・年功序列という世間的一般的な環境から飛び出してしまった自分にとって、自分が労働市場でいくらの価値をつけられているかということはとても重要なことである。
  
  どのような無名企業に入ろうと、ベンチャー企業に入ろうとも、またどのようなポストに就こうとも、自分の市場価値が上がっていれば、自分が正しい方向に成長していると実感でき、励みになる。

 そのためには常に自分の稼ぎ出している報酬額も、上昇していく必要がある。したがって、マッキンゼーにおける年収よりも良い条件を。。。 

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(つづく)
 【 引用: ゼロからめざせ! 30代CEO 】


 【 マッキンゼー流 図解の技術 】
 
posted by ヒデキ at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | マッキンゼーの知恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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