2015年01月17日

マッキンゼーの知恵 (83)

「 マッキンゼーみたいな会社は明日無くなっても困る人はいない 」
 藤井清孝 ルイ・ヴィトン・ジャパン・カンパニー プレジデント&CEO

  今日は、マッキンゼー出身者のお話を紹介します。マッキンゼーやBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)など戦略系経営コンサルの仕事とは、いわば芸術家みたいな仕事であって、他の事業会社や金融とは違うという話です。

 経営コンサルタントに求められるタレントとは、暗記能力に優れた学校秀才タイプではなく、クリエイティブな能力に長けた人材なのかもしれませんね。

 SAPジャパンやルイ・ヴィトン・ジャパンカンパニーのトップを経て現在、ベター・プレイス・ジャパンの社長を務める藤井さんは、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社したのがキャリアのスタートでした。

 当時は会社名どころかコンサルティング会社という業種もまだ世の中には認知されていませんでした。マッキンゼーも積極的に学卒者を採用していたわけではありません。

 藤井さんは銀行と商社から内定をもらっており、三択肢からマッキンゼーを選択しました。
親からは勘当され、学校の先生からは 「頭がおかしくなったんじゃないか」 と言われたそうです。

 そんな反対を受けながらもマッキンゼーを選んだ理由は、自分が将来こうなりたいと思う人が圧倒的に多かったからでした。

 「 マッキンゼーみたいな仕事は、世の中で明日なくなっても困る人がいない。要するに芸術家なんです。ところが銀行とか商社は、社会にがっちり組み込まれているから、なくなると困る人がいっぱいいる。

 アドバイスだけやってお金をもらうというビジネスモデルは日本にはなかったわけですね。あえてそこに飛び込んで、保証もなくやっている人たちというのは、自分たちで価値をつくっていかないと明日はない世界で生きていたんです。」

 すでに出来上がった枠組みの中で仕事をするより自分たちで価値をつくる、これから枠組みをつくるという世界で生きている人たちに魅力を感じ、藤井さんはコンサルティングの世界に飛び込みました。

 あらかじめ社会に組み込まれた枠組みの中で、定型的な仕事をするほうが得意という人もいます。ただ、現在は既存の枠組みそのものが不安定になってきています。かつては大企業はつぶれないという信仰めいたものがありましたが、今はありませんし、リストラもあります。

バブル崩壊以降、事業環境の変化や経営判断の誤りで淘汰されていく企業を私たちは多く見てきましたが、そのような時代においては会社名や肩書よりも、具体的な仕事の中身と成果の価値が高まるのは必然です。

 自分で価値をつくり、それが自分の価値にフィードバックされ、よりよい仕事につながる好循環を自分でつくり出していくことが大切です。

 【 引用: 社長という仕事 Road to CEO 】


posted by ヒデキ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | マッキンゼーの知恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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