2013年11月14日

MBA (経営大学院) の知識 (4)

 欧米企業の経営陣の多くはMBAを取得しています。
ハーバード・ビジネススクール、MITスローン・スクール、UCLAアンダーソン・マネジメント・スクール、ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール・オブ・マネジメント、スタンフォード大学経営大学院など、多くの名門ビジネススクールがあります。

 国際競争が激化する中で、若手ビジネスマンが、欧米のビジネススクールに2、000万円もの準備金を貯めて2年間留学しなくとも、知識だけならばこのブログを毎日見ていれば、欧米のビッグビジネスの経営陣と対等になるようなインフラを作ります。

  MBAの知識 4 ベーシックス
  
  【 限られた資源をどう使うのか? プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)】

 多くの事業部を傘下に持つ企業は、個別の事業戦略のみでなく、全社的に見て最適な資源配分がなされているかを見る必要がある。
  
 複数事業部間の最適資源配分を考える際の有力なツールとして、ボストン・コンサルティング・グループ (BCG) のプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント (PPM) がある。

 このPPMは、 
「限られた資金・資産を有効に活用するために、資金を生み出す事業と、資金を投入しなくてはいけない事業を区別し、それらをバランスよく組み合わせなくてはならない」 という考えの下に作られ、その前提は、

 @ どのような市場も時とともに成長が鈍化する。
 A 成長性の高い事業は資金投入が必要である。
 B マーケットシェアの高い企業のほうが高収益を上げ、資金を生み出すチャンスが大きい。

 の3点である。

 PPMでは @ 成長性の高い事業か? A 相対的にマーケットシェアが高い事業か? の二点で自社の事業を4つに区分する。

 − 花形商品  − 金のなる木  − 問題児  − 負け犬  

 BCGのプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの概要図は、市場成長率と相対市場シェアが高いか低いかで区分される。

          【 相対市場シェア】
              <高い>       <低い> 

【市場成長率】
<高い>     花形商品        問題児
         ( Star )   ( Question Mark )

    金のなる木         負け犬
<低い>     ( Cash Cow ) ( Dog )

まず、 「花形商品」 とは成長期にある高マーケットシェア事業である。この商品は利益は出るかもしれないが、成長期にあるため投資も必要となり、フリー・キャッシュフローは少ない可能性がある。

 市場の成長が鈍化すると高シェア商品はあまり追加投資の必要がなくなり、フリー・キャッシュ・フローが大きくなる。これが 「金のなる木」 で、英語では Cash Cow (資金を搾り出せる牛) という。

 「問題児」 とは成長期にある市場においてシェアが低い事業のこと。市場が成長している間にシェアを高めないと見込みがないというPPMの理論からすると、さらなる資金追加をしてシェアを高めるべきか否かは重要な意思決定となる。

 「問題児」 がシェアを高められずに、そのまま市場の成長率が下がってしまうと 「負け犬」 となる。 これは見込みがないので理論上は撤退すべきとなる。

  例えば、キャノンは大昔、1970年代には既存事業のカメラ以外に多角化を図ったものの、電卓、コピー機など当時としてはまだどれも弱く、 「問題児 Question mark」 を抱えていた。

 当時のポートフォリオの悪化は財務状況の悪化にも現れ、1975年には無配転落の目にも遭った。

 ところが、経営資源を集中させた結果、90年代に入ってからは、インクジェットプリンター ( 「花形商品 Star」 )や、小型プリンター ( 「金のなる木 Cash Cow」 )に、恵まれ、見事にポートフォリオも財務の健全性も達成した。
 
 ( 引用: 図解 わかるMBA ) 



posted by ヒデキ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | MBAの知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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