2013年11月13日

MBA(経営大学院)の知識 (3) 

  欧米企業の経営陣の多くはMBAを取得しています。

 ハーバード・ビジネススクール、MITスローン・スクール、UCLAアンダーソン・マネジメント・スクール、ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール・オブ・マネジメント、スタンフォード大学経営大学院など、多くの名門ビジネススクールがあります。

 国際競争が激化する中で、若手ビジネスマンが、欧米のビジネススクールに2、000万円もの準備金を貯めて2年間留学しなくとも、知識だけならばこのブログを毎日見ていれば、欧米のビッグビジネスの経営陣と対等になるようなインフラを作ります。

  MBAの知識 3 ベーシックス
  
  【 何のための会社なのか ?】

 経営理念 (企業理念と同義) とは、企業の存在意義や使命 (ミッション) といった、企業の基本的な目標や価値観、行動原則などを明文化したものである。

 経営理念によって初めて経営陣と社員、その他利害関係者 (ステークホルダーと呼ばれる) の間で目標、価値観、考え方を共有し、共通の目標に向かって一丸となることが可能になる。

 経営理念は、ビジョンやミッションと同様の言葉として語られることが多い。

 経営理念やミッションの時間軸は、基本的には組織の存続している期間が想定されており、組織にとって普遍的なものと位置付けられる。ゆえに、ビジョンによって将来のある特定の中期的な目標を示す例もある。

 もちろん経営理念は絶対に変更不可能なものではないが、そう頻繁に基本軸を変えるものではない。また、その普遍性ゆえに、必ずしも経営理念が具体策である必要もない。

 前述のように、より具体的な経営の方策を示すものとして経営戦略、事業戦略、部門戦略などがある。

 単なる念仏とあなどってはいけない。魂のこもったものは、全社員に共有され、1+1が3にも4にすらもなり、企業の競争力を促進させる。

 有名な話として、松下幸之助氏は創業期に、 「水道哲学」 を掲げ、 「物質的豊かさが人間を幸福にする。産業人の真の使命は物質を水のように無尽蔵に、水道の水のように安価にすることである。」

 と説いた。この基本理念は研修を通じて役職員のあいだから、従業員のあいだまで広くにわたって共有され、共鳴を呼び、パナソニックの発展のきっかけにもなったし、経営が困難な時に立ち返る原点の役割も果たした。

 またソニーの井深大氏は設立趣意書に 
 「技術に喜びを感じる職場づくりと日本再建、文化向上を期し国民生活に資する」 ことを掲げた。

 儲け主義を排して、技術上の困難はむしろ歓迎と高級技術志向を打ち出し、実力主義、人格尊重を経営方針とした。戦後間もない当時としては珍しく進歩的な経営理念であった。

 本田宗一郎氏が掲げた社是は、
 「世界的視野に立ち、顧客の要請に応えて性能の優れた廉価な製品を生産する」 である。

 ただ、浜松の町工場からはじめたホンダは、毎日のように気の短い本田宗一郎から怒鳴り声とともにスパナが部下の頭に飛んできて、従業員の給与を遅配させていたにもかかわらず、みかん箱の上に立って朝礼を始めたホンダは

 「 いいかお前ら! 日本一になるなどと思うな。世界一になるのだ!」 と、絶叫していたという。

 社是とともに、創業者・宗一郎の怒鳴り声が、従業員の勇気を奮い立たせたに違いない。

 【 製品志向と市場志向】

 普遍性を持たせるためには経営理念は必ずしも具体的でなくともよいと前述したが、その事業ドメインの定義に関してはある程度の具体性も必要である。

 たとえば、 「お客様の要求する全ての製品を、最高級品質で、最低価格で提供する」 といわれても、それを実現する方法論の裏付けがなければ意味がない。

 事業の定義に関してはある程度具体的にしておく必要がある。

 事業の定義に当たっては、大きく2つの考えがある。

 @ 製品志向
 A 市場志向

 「製品志向」 は自社が作る製品を規定するもので、 「パソコン市場で」 や 「半導体製造において」 という表現になる。

 「市場志向」 は、顧客がその商品を購入する定義から考えるもので、化粧品会社であれば 「女性の美しさに貢献する」 という表現などであろう。

  当ブログであれば、 

 「国際ビジネスの第一線で戦える日本人ビジネスマンの知恵・ノウハウ・スキル・刺激を、インターネットから無料で提供する」 となるのだろうか。

 【 日本の成長企業の企業理念】

 楽天 − 消費者がインタネットを通じ、楽しみながら安心してショッピング

 エイチ・アイ・エス − 海外旅行をできるだけリーズナブルに、できるだけ自由に

 サイゼリア − イタリア料理を通して生活の豊かさを提案する

 サンマルク − 顧客が気づいていない満足度を創造する会社を目指す
 ワタミフードサービス − 豊かで楽しいもうひとつの食卓を提供する

 【 アメリカ企業における製品志向と市場志向の事業定義の違い】

 レブロン化粧品 【製品志向の定義】 我々は化粧品を製造する。
         【市場志向の定義】 我々はライフスタイルと自己実現、成功や地位、思い出、希望、そして夢を売る。

 ディズニー   【製品志向の定義】 我々はテーマパークを経営する
         【市場志向の定義】 我々はファンタジーとエンターテインメント、つまりアメリカらしさを残した場所を提供する。

 ウォルマート  【製品志向の定義】 我々はディスカウントストアを経営する。
         【市場志向の定義】 我々はアメリカ中西部の人々に価値を届ける製品やサービスを提供する

 ゼロックス   【製品志向の定義】 我々は複写機、Faxおよび他の事務用機器を製造する。
         【市場志向の定義】 我々は文書の読み取り、保 管、作成、訂正、配布、印刷、および出版を支援し、企業の生産性を高める。


 ( 引用: 図解 わかるMBA ) 



posted by ヒデキ at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | MBAの知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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