2013年11月12日

MBA(経営大学院)の知識 (2) 

  欧米企業の経営陣の多くはMBAを取得しています。

 ハーバード・ビジネススクール、MITスローン・スクール、UCLAアンダーソン・マネジメント・スクール、ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール・オブ・マネジメント、スタンフォード大学経営大学院など、多くの名門ビジネススクールがあります。

 国際競争が激化する中で、若手ビジネスマンが、欧米のビジネススクールに2、000万円もの準備金を貯めて2年間留学しなくとも、知識だけならばこのブログを毎日見ていれば、欧米のビッグビジネスの経営陣と対等になるようなインフラを作ります。

  MBAの知識 (2) ベーシックス
  
  「戦略無くして勝利なし − 戦略の構造」

 本シリーズでは、経営戦略の定義を、 「企業が継続的に優位性を維持し、収益を上げ続けるための基本的枠組み」 としたい。

 そしてこの経営戦略は全社戦略 (企業戦略) と事業部単位の2つの階層に分かれる。

 これらの戦略は、その時々の環境に合わせて柔軟に対応する必要があるが、何か指針とするものがないと、戦略のブレ幅が大きくなりすぎ、社員も顧客もパートナーも混乱する。

 また事業戦略もそれを実行するためには、具体的な部門ごとの戦略にまで落とし込む必要がある。

 これらの戦略をとりまく事項は、基本的には 

 − ビジョン
 − 全社戦略
 − 事業戦略
 − 部門戦略

 という構造で出来ている。それぞれ作り方はトップダウン型、ボトムアップ型、その循環型などあるが、どんなプロセスを経るにせよ、一貫性の取れていることが大事である。

 経営理念・ビジョンとは、そもそもその企業が何のために存在するのか、会社全体と社員一人一人がなにを最終的な目標として考え、どう行動すべきかを示したものである。

 一度作成したならば絶対変更できないわけではないが、基本線は相当の年月を経ても変わらないことが多い。

 全社戦略は複数の事業を傘下にもつ企業が、全社的な資源配分を最も効果的・効率的に配分するための方針である。全社戦略には、企業がどの事業領域 (事業ドメイン) で戦い、どのような事業の組み合わせ (事業ポートフォリオ) を持ち、それらの事業間でどのような資源配分をするか選定することが含まれる。

 個別の事業戦略は、全社戦略に比べてある程度限定された競争環境下で、いかに継続的に勝ち続けて行くかの方針である。

 事業戦略レベルでは、ターゲットとなる顧客も、競合相手もかなり明確になってくることが多いので、 ”5つの力分析” などを適用して具体的な戦略を立ててゆくことになる。

 (*注: 5つの力分析 − ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提案した5つの競争要因分析で、@ 新規参入の脅威 A 業界内の競争業者の敵対関係の強化 B 代替品の脅威 C 買い手交渉力 D 売り手(供給業者)交渉力)

 この戦略を分解して、営業、開発、生産など特定の切り口でつくる戦略が部門戦略であり、さらに具体性を増していく。

 ややピラミッド的に感じるので、このビジョン・全社戦略・事業戦略・部門戦略の構造がトップダウン型のプロセスに見えるかもしれない。確かに、トップダウンでなされることは多いが、往々にしてトップダウンで完結した戦略は実行面で問題が出ることも多い。

 そこで、全体に整合性があり、かつ実行可能性も高い戦略を作るにはボトムアップとの循環構造的プロセスが必要となる。

 (*注: 循環構造的プロセス − トップダウンの総括的な案を実行部門が議論し、それを反映させた戦略をさらにトップダウンで議論するというキャッチボールをしながら戦略を作成する方法。)

 ここで留意しなくてはいけないのは、こうしてキャッチボールをしていくうちに、最初はとんがっていた戦略が、いつしか他社と代り映えのしない優等生的戦略になること。

 それを避けるためには、最初にその戦略を提案した意図を明示しておき、議論の途中であっても常にそこに立ち戻ることである。

 ( 引用: 図解 わかるMBA ) 



posted by ヒデキ at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | MBAの知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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