2013年05月19日

総合商社の機能と組織 (25)

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 オーガナイザー機能

 “国内外のネットワークを活用し、最強チームで巨大プロジェクトに挑む”

 ◎ 自社にない能力や技術が必要なとき、それを持つ企業を集める組織化の能力が 「オーガナイザー機能」
 ◎ 国内外の企業や政府要人と築き上げた人脈を商社は活用している。

  “他から優れた機能を集めて活用”

  これまでは商社の持つ優れた機能を紹介してきたが、商社は自らが持っていない能力や技術が必要な場合、そうした能力を持つ企業を集めて最強チームを結成することができる。

 この組織力の能力が商社機能のひとつである 「オーガナイザー機能」 だ。商社には、国内外のネットワーク、グループ会社があり、グローバルな取引先を数多く持ち、世界各国で政府の要人や有力企業のトップなどとコネクションを持っている。

 このように張り巡らされたグローバルな拠点及び人的ネットワークを活用して、ビジネスチャンスを嗅ぎ分け、チャンスとみるや、各分野で競争力のあるパートナーを見つけてきて迅速にプロジェクトを組成して、収益にむすびつける力を持つのである。

 たとえば、特定の発展途上国で大型プロジェクトに参画する場合、商社は特定分野で技術競争力のあるプラントメーカーや海外の有力メーカー、現地の有力企業、生産物の購買先企業、資機材納入メーカーなどとコンソーシアムを結成、さらに国内外の銀行と主要国の制度金融を活用したプロジェクトファイナンスを組み合わせて、リスクの分散による円滑なプロジェクトの成功をめざす。

 有力メーカーを担いだプロジェクトへの取り組みは商社の十八番であり、プラントビジネス、エネルギー、金属資源開発、インフラ開発 (港湾、橋梁、ダム他) など、対象分野は広い。

 “さまざまなパートナーと手を結ぶ”

  プロジェクトが巨大であまりにリスクが大きい場合は台湾新幹線のように複数の商社で参画するケースもあり、有望な国家プロジェクトのような入札案件は、パートナーの優位性や開発後の生産物の販路確保などが決め手となるようだ。

 最近は、ナノテクやバイオなどの新技術分野で、政府や大学、メーカーの研究機関が産学官のコンソーシアムを組んで研究を進めるケースが多く、やはりここでも商社が音頭を取っていくケースが目立つ。

 コンソーシアムを扇子にたとえれば、商社は扇の要のような役割を担っている。コンソーシアムをただ組成するだけでなく、その後のプロジェクト推進における調整役、すなわちコーディネーター役を商社は果たしているからだ。

 コーディネーター機能とは、金融機能や物流機能、資材調達のソリューション機能、現地法律家の起用などのリスクマネジメント機能などの提供である。

 ( 引用: 最新 業界の常識  よくわかる商社 ) 


posted by ヒデキ at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 総合商社の機能と組織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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