2012年01月22日

欧米人の思考回路 (5)

 著者の姉妹ブログ ” 外資系金融マンのつれづれ日記 ” にアップしました!
 http://nekketsuotoko.seesaa.net/

欧米ビジネスマンの頭の中を分析しろ! 外人上司や外人ビジネスマンに負けるな!

 新卒から外資系金融に来たヒデキは、これまでドイツ人、エジプト人、フランス人、イギリス人、中国人、アメリカ人、オーストラリア人と、さまざまな国籍の上司に仕えました。

 彼らとのカルチャーの違い、いや、もっと重大な ” 思考回路の違い ” に悩まされ、苦しんできました。

 今でもそうです。。。

 その経験値を独り占めするのではなく、これから国際ビジネスの第一線に羽ばたく若手にも伝授していきます。日本経済の発展のため。

 前職のゴールドマン・サックス証券では最近、社内に “ カルチャー道場 ” なるセミナーを設け、控えめで謙遜の美徳、儒教的教えに強く影響された日韓地域のビジネスマンが欧米のビジネスマンとガチンコ勝負で闘っていけるノウハウを教えているようです。

 欧米人の頭の中身がわかれば、ビジネスの現場でも対応のしかたが分かるでしょう。

 そのキーポイントになるのが、西洋哲学。特に、マキャベリの君主論やヘーゲルの弁証法が役に立ちます。権謀術数にかけたノウハウ、合理思考の基礎となる考え方が詰まっているからです。

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 「 自分の運命を愛する。 」

 『 ” 運命は人間の行動にどれほどの力をもつか、運命に対してどう抵抗したらよいのか” 

 もともとこの世のことは、運命と神の支配にまかされているのであって、たとえ人間がどんなに思慮を働かせても、この世の進路をなおすことはできない。いや、対策さえも立てようがない。

 と、こんなことを、昔も今も、多くの人が考えてきたので、わたしもそれを知らないわけではない。この見方によると、なにごとにつけて、汗水たらして苦労するほどのことはなく、宿命のままに、身をまかすのがよいことになる。

 とりわけ現代は、人間の思惑のまったくはずれる世相の激変を、日夜、見せつけられているから、この見解はいっそう受け入れやすい。そして、激変に思いをいたせば、ときには、わたしも彼らの意見にかなり傾く。

 しかしながら、われわれ人間の自由意思は奪われてはならないもので、かりに運命が人間活動の半分を、思いのままに裁定しえたとしても、少なくともあとの半分か、半分近くは、運命がわれわれの支配にまかせてくれているとみるのが本当だと、私は考えている。  』

 ( ニッコロ・マキャベリ 『 君主論 』 )

 東日本大震災とその後に起きた福島第1原発事故で、計り知れないくらいの被害を受けた我が日本。500年前のイタリア、フィレンツェに生きたマキャベリも、自然災害と運命について、こう述べている。

 『 運命の女神を、ひとつの破壊的な河川にたとえてみよう。川は怒り出すと、岸辺に氾濫し、樹木や建物をなぎ倒し、こちらの土を掘り返して、向こう側におく。だれもが奔流を見て逃げまどい、みなが抵抗のすべもなく、猛威に屈してしまう。

 河川とはこういうものだが、それでも、平穏なときに、あらかじめ堰や堤防を築いて、備えておくことはできる。

  同じことが運命についてもいえる。運命は、まだ抵抗力がついていないところで、猛威をふるうもので、堤防や堰ができていない、阻止されないと見るところに、その矛先を向けてくる。

 こんにち、イタリアは世情の激変の拠点、ないし震源地であるが、このイタリアをあなたがたがよく観察すれば、ここは堤防もなければ堰もない野辺 (のべ) でしかないのに気づくだろう。

 つまり、イタリアに、ドイツやスペインやフランスのような、適切な力の備えがあったとしたら、この激流も、いま見るような大きな激変を引き起こしはしなかったろう。あるいは、そんな洪水にあわずにすんだかもしれない。 』

 ひょっとしたらマキャベリは、今起こっているイタリアの財政危機を予言していた?
あるいは、昔からイタリアは、ドイツやフランスと比べたらいい加減だっただけなのかもしれない!
 
 いずれにしても、運命と個人の関係を説く、含蓄の深い言葉である。

 その場その場で自分にとって最良の努力さえきちんと積んでおけば、あとの運命や結果などは甘んじて受け入れよう。ベストをつくした自分をほめてあげよう。

 じたばたしてもしょうがないのである。しょせん、大自然のきまぐれや、世界の激変を自分の手でコントロールできるわけは無いのである。

 ” 希望する大学に入れなかった? ”

 ” 希望する会社に入れなかった? ”

 自分の身の丈にあったところで、そこで切磋琢磨して、プロになれば良いのである。そこで仕事を心の底から楽しくできるように工夫すれば良いのである。そうすれば業界の中で上位10%に入り、希望していた会社に転職してリベンジが果たせるだろう。

 最初から業界大手を狙わなくても、まずは中堅企業で実力を磨けばよいのである。当のヒデキもそうだった。

 新卒で受けたモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスは、あまりにもレベルが高すぎて門前払いを食らったが ( ついでに三井物、三菱商、住友商も門前払いだった ) 、ドイツ系銀行で実力を磨いてから、中途採用でリベンジを果たしたのである!

 自分は、自分にできる精一杯の努力をしたら、あとは自分の運命を愛そう。運命を恨んだって、親を恨んだって、ひがみや妬みからはマイナスの結果しか生まれないのである。時間の無駄というものである。

 運命にもてあそばれても、自分のコントロールできる範囲で精一杯努力したら、そんな自分を愛してあげよう。ずいぶんと気が楽になるはずだ。

 そして、運命にもてあそばれないように、あらかじめ会社のBCP計画 ( 緊急時業務続行計画 ) と、自治体の防災計画だけはきちんと立てておこう。

 あと一つ、忘れてた。財政危機に呑まれたギリシャやイタリアのような無様な姿にならないように、国の財政は、税収の範囲内で予算を立てよう。 

 消費税の10%への上げも、手遅れにならないうちに !!

      ( つづく )

 ( 引用 : 『 君主論 』 マキャベリ、 『 イヤなやつほど成功する! マキャベリに学ぶ出世術 』 )

 



posted by ヒデキ at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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