2011年03月02日

理想主義 − ” ストレスを減らし、熱狂的なヤル気を生み出し、決して落ち込まない心の魔術 ”

 2011年2月25日に銀座で行われました 「東京グルメツアーズ 第16回 ” 銀河系最大の合コン” 」 でヒデキが45人を前に行いましたスピーチの全文をお届けします。

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 今日はお忙しいところをお越し頂きましてまことにありがとうございます。
ここに来る前、ひとつ嬉しいことがありました。

 グーグルで “東京合コン取引所” と検索すると、なんと画面の1位に出てきて、2位以下にずらりと 「 東京証券取引所 」 や 「 東京工業品取引所 」、 「 東京金融取引所 」 が並んでいたのです。

 東証は一日に20億株近くを取引する、文字通り日本の資本市場を担う顔ですし、東京工業品取引所も、日本の商品先物市場の取引、東京金融取引所は金融先物取引を扱う、日本にはなくてはならない社会のイン
フラです。

 これを見た時には思わず笑ってしまいましたが、 ”自分の理想に近づいてきた” とほくそ笑みました。

 なぜならば、僕は昼間は証券市場で流動性を供給する (投資家に売買の機会を供給する) 金融マンとして、夜は婚活市場に流動性を供給する (男女の出逢いの機会を大量に供給する) 、”市場の流動性の供給業者” として日本経済の拡大に貢献したいと思っていたからです。 

 そんな理想を、冗談ではありますが、 「 東京合コン取引所 」 と、証券取引所に対抗して語っていた折り、ネットの世界とはいえ、グーグル検索のトップに出てきたというのは愉快なことです (笑)。 

 さて、今日は ” なぜいつも熱狂的なヤル気に包まれているのか” という理由を理想主義を主題に7分間お話しさせて頂きます。

 結論は次の3点です。

 @  自分のためや家族のため、あるいは個人資産の増大といった、自分中心の人生目標を外してみよう。全然ちがった世界が見えてくる。

 A  社会問題と経済問題はリンクしている。自殺、失業、就職難など多くの社会問題は経済問題に派生している。わたしたちビジネスマンは、日本の抱える社会問題を解決するために日本経済の拡大にまい進すべきだ。これができるのは政治家でも役所でもなく、ビジネスマンだけだから。

 B ”行動こそがすべて” と信じる。 日本人ビジネスマンの9割が
 ”評論家人間 ( 口だけはさみ、人の悪口、陰口を叩くが、結局のところ何も貢献していない )”。
実行部隊はわずか残り1割しかおらず、自分達はこちら側に入るべき。

 この3つを頭に叩き込んで、日々、自分の視野を広げておけば、熱狂的なヤル気が湧いてくるはずです。 
 @ 僕が若手ビジネスマンと飲みに行くときに、僭越ではありますが、 『 着眼大局、着手小局 』 のススメをよく話します。

 “業界最高の仕事をするんだぞ” と、常に超長期志向でのぞむことで、日ごろの些細なアップダウンなど、取るに足らない小さな出来事に思え、ストレスに打たれ強くなります。
 
 ”自分の敵は、社内ではなく、アジア市場の香港、シンガポール、上海、韓国市場の同業者だ。彼等のはるか上を行く努力をすることで、自分は日本に貢献する。” と、目標を持ってIT技術でも、語学力でも、財務会計の知識の吸収に励むことで、職場の人間関係やトラブルなど、小さな出来事だと達観できます。

 3か月、6か月先の短期の利益にしばられない考え方です。

 こういう長期的思考ができるようになれば、冬のボーナスだけを気にして仕事をしたり、来年の昇進だけを目標にして、アップダウンの激しい生活を送ることなく、常に右肩上がりの上昇志向の持ち主になれるでしょう。

 A 次に、社会問題を良く知り、社会の問題を解決しようというマクロな視点で自分の行動を起こすとポジティブ思考になれます。

「 月曜日の朝、会社に出勤するのが嫌になる 」

「 朝、オフィスに来てもヤル気がしない 」 という方がいたら、是非、聞いてください。

 これらの方はいわば義務感だけで会社に来ている人だと思います。いわば、パンを買う金のために会社に来ている人です。

 もちろん、パンを買う金も、自分や自分の家族を養う金を稼ぐのは大切なことです。でも、もっとそれ以上に、自分のタレント ( = 才能 ) をビジネスの世界で活かすことで、社会問題を解決できたら素晴らしいと思いませんか?

 ”社会問題を解決する” = 日本経済を拡大することで、失業、就職、自殺問題の解消に力を貸してやろう、ということです。 スケールが滅茶苦茶デカい代りに、自分のヤル気も滅茶苦茶デカくなります。

 最近は外資系でも日本企業でも成果主義が進み、年功に対して給料が払われるのではなく、個人のパフォーマンスや業績に対して給料が払われる方式に変えている会社が多くあります。

 それらの企業ではPMP・業績査定計画(人事査定)が導入され、毎年、年度の始まりに1年間の目標を上司とともに設定しますが、これを導入したことで、いきおい、自分の目標が短視眼的になったと思います。

 つまり、自分の2メートル、3メートル先だけにとらわれるビジネスマンが増えて、冬のボーナスを得たとたんに、熱意が消失して、ヤル気が失せてしまうわけです。

 PMPも、頑張った人が頑張っただけ報酬をもらうという観点で非常に有効な人事制度であることはまちがいがないのですが、かえって短期的な視野にとらわれる人が増えた気もします。

 短期的な視野にとらわれる人には、実は特徴があります。

 一つは視野が狭いこと。もうひとつは、自分のビジネスマン人生を10年、20年といった長期で俯瞰して、グランドデザインを徹底的に考えていないこと。その結果、日頃のちょっとしたことで、すぐに落ち込みます。

 僕の語る ”理想主義” とは、新聞や雑誌、人脈から得る話しで視野をひろめ、自分や自分の家族の幸せのためだけに働くのではなく、ひろく日本全体のために働くという発想法です。

 僕がこの思想を持ったきっかけを紹介させてください。

 一つは、10年前にゴールドマン・サックス証券に転職した折りに、中途採用社員のオリエンテーションに出てきた高岡良助氏から、熱く生きること、自分のタレント ( =才能 ) を社会の中に活かして生きていくことを学んだことです。

 彼は、若手の中途採用社員数人を前にして、初対面であったにもかかわらず、いきなり30分の説教をしました。

 「 いいかお前ら。お前らはどうせ、会社と家とを往復するだけの単調な毎日を送り、せいぜいその途中に赤提灯に立ち寄るくらいの生活しかしていないだろう? 

 俺に言わせれば、そんな人生は、何もしていないのといっしょだ。君らは若いんだし、世間と比べれば才能にあふれているんだから、その才能を目一杯に拡大させて、思いっきり社会にぶつけていき、最大限の社会貢献をすべきだ。 」 と、熱弁したのです。

 彼は、生き残りの極めて厳しいゴールドマンで、平均的な社員が3年で辞めていくところを、なんと15年も生き残ったつわものです。しかも、仕事の傍ら、国際的なボランティア組織をつくり、40人以上の同志を神奈川県で集めては、アジアの貧しい国々の子供達に物資・食料援助をしています。

 「 国際交流はこどもの時からアジアの会 」

 それから6年ほどたち、今の会社に転職してからは、外資系金融企業が主に主催しているチャリティマラソンの幹事団として、約40名ほどの仲間といっしょに、総勢6700人もが参加するチャリティマラソンの企画に、毎年5ヶ月近くを費やしています。

 ここに集った幹事の人たちは、外資系証券の広報担当の方が多いのですが、ただでさえ実績主義で、本業の仕事でも長い時間、奮闘されているのに、自分にとっては何のクレジットにもならない社会貢献活動に、少ない時間を使っては努力されている方々で、熱い魂の持ち主です。

 ”社会問題を自分達の力で解決していこう”

 という目標は、言うほど易いことではないのですが、そうした大きな目標をもって毎日、臨んでいれば、ヤル気もそれに伴って大きくなるものです。

 自分の利益、自分の家族の利益しか考えていない人間 ( ほとんどのサラリーマン ) は、しょせん月に30万から80万くらいの月給を稼ぐ責任だけが肩に乗っかっていると思います。

 それに対して、社会や日本のために働こうという思想のあるビジネスマンは、文字通り、社会に住む何万人という人たちの生活、日本人全体の生活を自分の肩に乗っけて粉骨砕身するわけですから、ヤル気のボリュームが、前者とは数十倍から数百倍も大きいのです。

 上司に叱られたり、人間関係に悩んだり、何か困難にぶち当たったりした時でも、社会や日本のために働こうという志のある人ならば、そうそう簡単に落ち込んだりはしません。

 僕がテフロン加工 ( どんな逆境にあっても凹まない。 ) と言われるゆえんです (笑)。

 B 最後になりますが、いくら理想があっても、現実が追いついていかなければ、途中で挫折してしまうでしょう。僕が大事にしているのは、3番目のインプリメンテーション ( = 実行 ) です。

 ” 評論家人間 ” は、もう日本に腐るほどいます。これ以上は不要です。

 日本に必要なのは ” 実行部隊 ” です。そう、日本経済を拡大する最前線で戦う実行部隊です。

 こうして ”東京合コン取引所” を運営していくのも、ブログを通じて若手ビジネスマンや大学生に、刺激や知識、元気の源を供給していくのも、自分が実行部隊になって、少しでも社会を変革させていきたいからです。

 いつも僕の心の中には、就職難で苦しんでいる大学生の影があります。全国で68%という史上最低の内定率に悩み臥せっている大勢の大学生のことを思うと、私たち現役のビジネスマンが、少しでも経済を拡大して、彼らを救いにいかなくてはいけないと思っております。

 僕は大企業の社長でも、起業家でもない、都内に大勢いる中間管理職の一人に過ぎませんが、そんな一個人であっても、 ”無名の戦士” として、毎日を熱狂的に生きることで、社会に貢献していきたいと思っています。

 それが僕の信ずる ”理想主義” です。

 長いスピーチになりましたが、ご清聴ありがとうございました。

                    (終わり)

 P.S. この後、自分で自分に課した罰ゲーム、スピーチ予定の7分から1分でも超過したら、1分あたりビールの一気飲みを一杯飲む、ということで、2分に該当する2杯を一気飲みしたのでした(笑)!


 【 何のために働くのか − SBIホールディングス CEO 北尾吉孝 】


posted by ヒデキ at 00:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、こんにちは。NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの代表をしている中島早苗と申します。アジアの会を立ち上げられた高岡さんのプロフィールを探しているところ、こちらのブログにたどり着きました。高岡さんからのメッセージや、社会貢献の重要性に関する本ブログの記事、非常に感銘を受けました。私も、今から20年以上前になりますが、高岡さんに出会い、刺激を受け、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンを設立しようと思ったきっかけを頂いたおひとりです。ぜひ、こちらのブログの内容を、私のFacebookでご紹介したいと思ったのですが、可能でしょうか?ご検討いただけますと幸いです、よろしくお願いします。
Posted by 中島早苗 at 2017年07月05日 17:50
中島さん、

コメントありがとうございます。
是非、ご紹介下さい。
直接、Eメールアドレスに返信致しましたのでご確認下さい。
宜しくお願い致します。
Posted by ヒデキ at 2017年07月05日 20:05
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