2010年01月27日

総合商社の機能と組織 (9) 商社に学閥はあるか?

 商社に学閥はあるか?

 商社に就職を希望する大学生や、これから商社でのキャリアアップを目指す若手ビジネスマンにとっては、商社に学閥があるか無いか、あるいは学歴がどの程度昇進に影響するのかは気になる問題である。

 そもそもブログの著者; ヒデキも20年前の学生時代には三菱商事や三井物産への就職を熱望していたにも拘わらず、超難関校の学生とそれ以外の学生とで入社の門戸に差があり (現在はたとえ大手商社といえども、私学の第2グループや第3グループにも幅広く門戸が開けられています)、外資系金融への就職に鞍替えしたいきさつがあるくらいである。

 主に過去のデータから見受けらられる点としては、

 − 大手商社ほど役員の出身校が偏る傾向が見える
 
 − 商社では、役員の中に社長と同じ大学の出身者が多く含まれることがある

 − 下位商社では、役員の出身校はバラエティに富んでいる

 ということ。

 商社の関係者に 「おたくの会社では学閥はありますか?」 
と聞いて、 「ハイ、あります」 と返答する人などまず居ないであろう。

 しかし、名古屋大学出身の社長の時に、絶対数が少ないにも関わらず名大出身の役員が増えたり、一橋大学出身の社長の時に一橋大出身の役員が増えるなどの傾向はこれまでに都度都度みられました。
 学閥はないと言っても、商社を構成するのは人間なので、学閥はないと言っても同じ役員候補者なら、同窓の後輩を引き上げるケースが多いらしい。

 次表にあるとおり、総合商社7社における役員の出身大学は、東大、慶大、早大、一橋大、京大の5校で過半数を占める。

 この5校で2008年について見ると、三菱商事は役員全体の85%、三井物産は61%と大半を占める。
 また、住友商事は5割強を占めるが、京大が三菱商事や三井物産と比べると圧倒的に多い。

 伊藤忠商事は学閥が無いと言われるだけあって突出して多い学校は無いが、それでも上位5校の比率は6割に近い。
 丸紅は有力5校のうち、早大の代りに東京外語大が入り、慶大が最も多い。
 豊田通商と双日は出身校がバラエティーに富んでいる。

 【 総合商社各社の役員ベスト5校 (2008年) 】

 三菱商事
1位 東大 15 (人)
2位 早大 12
3位 一橋大 11
4位 慶大  7
5位 成蹊大 2
 
 三井物産
1位 東大・一橋大 各10
2位
3位 慶大・横国大 各3
4位
5位 早大      2

 住友商事
1位 東大   8
2位 京大   5
3位 慶大   4
4位 神戸大  3
5位 阪大   3

 伊藤忠商事
1位 東大   7
2位 一橋大・早大・神戸大 各6
3位
4位
5位 京大・名大 各4

 丸紅
1位 慶大   9
2位 一橋大  8
3位 東大   5
4位 京大   3
5位 東京外語大 2

 豊田通商
1位 慶大   6
2位 早大・同志社大 各5
3位 京大・東北大・神戸商大 各3
4位
5位

 双日
1位 慶大   5
2位 神戸大・神戸商大  各3
3位
4位 東大・京大・横国大ほか 各2
5位

【 過去3年間、総合商社7社の役員ベスト10校 】

 2008年
1位 東大 47 (人)
2位 慶大 37
3位 一橋大 36
4位 早大 28
5位 京大 18
6位 神戸大 15
7位 阪大 10
8位 名大  9
9位 横国大 7
10位 同志社大 7

 2007年
1位 東大 44
2位 慶大 42
3位 一橋大 31
4位 早大  29
5位 神戸大 18
6位 京大  15
7位 名大   8
8位 阪大   8
9位 横国大  8
10位 同志社大 8

 2006年
1位 慶大 42
2位 東大 37
3位 早大 26
4位 一橋大 26
5位 神戸大 17
6位 京大 13
7位 名大 10
8位 横国大 8
9位 阪大  7
10位 同志社大 7

      (引用: 「よくわかる商社」 日本実業出版社)



posted by ヒデキ at 01:12| Comment(0) | 総合商社の機能と組織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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